一盌からピースフルネスを
ちょっと早いですが15日の終戦記念日を控えて、一盌からピースフルネスを!の気持ちで一服。茶碗は古琉球のマカイ、ガラスの水差しは小谷眞三作。美術工芸においては、自身の内面の意識を自由に提示して見せることがその作品の美しさであると思います。作り手がのびのびと表現できるのは平和であればこそですね。
手元の元陸軍将校の山本七平氏の著書「一下級将校の見た帝国陸軍」から一節を。
「歴戦の臆病者はいるが歴戦の勇士はいない」だが「歴戦の臆病者」の世代は、いずれこの世を去っていく。そして問題はその後の「戦争を"劇画的にしか知らない勇者"の暴走」にあり、その予兆は平和を叫ぶ言葉の背後に、すでに現れているように思われる。
従軍や東京大空襲の悲惨な話を聞かせてくれた祖父達はもうこの世になく、代わりにきょうもニュースで聞こえてくるのは勇者の声(本日は麻生太郎)。そんな大きな勇ましい声に、危機感と日常が結び付かず世の中が流されていかないかと懸念します。終戦記念日が平和について考えるきっかけになればと思います。
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