陶展-あいだの空間- Sugimori Satoko
陶展-あいだの空間-Satoko Sugimori
臨床心理士として医療現場で活躍する一面を持つ杉森さと子さん。今回の作品展では日々の臨床での経験から考えること感じることなども含めて作陶を通し表現されています。
あいだの空間とは、分析者である彼女と被分析者の双方が関わり合う領域の事ですが、拡大して捉えると我々の社会生活における人間関係も、他者をどこまで受け入れるのかという距離と空間のバランスの中に成り立っているように思います。
コロナ禍にあって他者との交わりが希薄になっている分自己が肥大化し、自身と異なる価値観に対して過剰に反応する傾向も見受けられます。他者に寄り添って考えるゆとりを失ったこの時代の中で、彼女が出会った様々なこころの形をご覧いただき、現在の社会に生きる者のかなしみの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
会期 8/30〜9/18 日曜日定休
10:30〜18:00
距離と空間、個の在り方と偶然の巡り合わせ。
おおくの迷いと祈りに触れながら、うごめく感情の可視化を模索しました。
基底が揺らぐ時代の中で、今を生きるかなしみを受けとめる「こころの形」をどうぞご高覧ください。
杉森さと子
プロフィール
北海道 旭川生まれ
2009年
佛教大学大学院 臨床心理学専攻 修了
以降、約10年心理臨床に携わる
2020年
京都府立陶工高等技術専門校総合コース修了
京都にて制作
2020年
陶工同友会奨励賞受賞
2020年
個展『陶の手触り』 好文舍
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